一つの才能

世の中の人たちは何かしらの才能を持っているのでしょうか。


いや、時々ね、思うんですね。

スポーツとか、芸術とか、音楽とか。


２歳半から始め９年続けた水泳も、ピアノも、書道も、どれも楽しくなかったわけではないけど、何となく辞めたワタシ。ギターに至っては知らぬ間に捨てられ弾けることなく終わった絶望感。

あ、そういうものとはワタシは縁がないんだと思っていました。


話は変わりまして、普段会社で働いてるワタシ。

この季節だと風邪も流行って休む人、早退する人。

上司なんて薬は欠かせないと言って結構でかめのポーチに色んな薬を常備してます。


「カバンの３分の１が薬ポーチや」


どんだけ。


「そういやさっつぃーは風邪ひかへんな。」


「そうですね、年に１回微熱あるかないかくらいですね。」


そうなんです、ワタシ風邪ひかないんです。子供のころを除けば、熱が出て病院行ったのはここ１０年で２回くらいですかね。熱っぽいなと思って薬飲んで寝たら次の日治ってるんで、誰にも心配してもらえません。


「お前はホンマに丈夫やな。虫歯もないんちゃう？」


「はい、２０年近く歯医者言ってません。」


そうなんです。小学４年か５年くらいの時に虫歯で行っただけでそれっきりです。７年程前、親知らずが生えてきたので予約はしたんですが、行くのを忘れてしまい、放置してたら綺麗に生え揃いました。


「よかったな、丈夫に産んでもらえて。」


「はい、親に感謝してます。アレルギーもありません。」


家系もあるんでしょうが、アレルギー、花粉症は一切なく、もちろん持病もなく、好き嫌いなくモリモリ食べ続け、９年水泳を続け、バレー部、チアリーディング部とゴリゴリ体育会系に属したあげく、趣味でダンスを始めダイエット兼ねてヨガやらランニングをやっていたら体が強くなったようです。


「お前どこを目指してるんや。」


はい、上司にそう言われるのもごもっともです。特に強くなろうと思ってはいません。霊長類最強なんて目指してません。


「それは一つの才能やで。」


え。あんまり嬉しくありませんけど。


風邪気味で咳コンコンして、「大丈夫？」って優しく声かけて欲しいんですけど。


才能ですか。




じゃあ誰かこの強い体でできる仕事紹介してください。

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